歴史に興味を持ち始めたきっかけは、「燃えよ剣」からでした。 次が「竜馬がゆく」。すごすぎます。




翔ぶが如く

翔ぶが如く翔ぶが如く
司馬 遼太郎
文藝春秋 刊
発売日 2002-02
価格:¥570(税込)




日本人の原型としての薩摩人の物語 2005-06-11
「坂の上の雲」に続き新聞に連載された作品で、司馬48歳から53歳まで4年9ヶ月に渡って書かれた最大の長編小説である。明治6年の征韓論から明治10年の西南戦争にいたる5年間を舞台とし、多数の人物のエピソードと緻密な考証で、明治維新直後の不安定な時代を描いていく。モザイクのように切片を張り合わせる手法と、行きつ戻りつする時間軸のために、ストーリーを追う読み物としては正直読みづらい。西郷隆盛は主要な登場人物ではあるが決して主人公というわけではなく、川路利良、大久保利通、桐野利秋、山県有朋、宮崎八郎などなど、多数の人物が入れ替わり立ち替わり主人公となり、テーマが判然としにくい。あえてテーマというべきものを探すとすれば、日本人の原型としての薩摩人とは何者か、といったところだろうか。誰にでもお勧めできるほどわかりやすい作品とは言い難いが、膨大なディテールがあらゆる角度からこの時代を照らしていて、全体を読み通した後に残るものは非常に重くかつ大きい。「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」よりも娯楽性が低いので読むにはやや気合はいるが、司馬遼太郎をより深く読んでみようという方には是非お勧めしたい。


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この記事は2006/5/30に作成しました。

【司馬遼太郎の経歴】
1923年生まれ。

学徒出陣で陸軍に入り、満州へ行き、終戦時は本土の戦車連隊所属。

復員後、朝日新聞社を経て、産業経済新聞社入社。1961年退社。

1960年、「梟の城」で直木賞受賞。1966年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞など多数の作品を残す。

1996年永眠

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