司馬遼太郎が考えたこと〈5〉エッセイ1970.2~1972.4
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司馬遼太郎が考えたこと〈5〉エッセイ1970.2~1972.4
司馬 遼太郎
新潮社 刊
発売日 2005-03
価格:¥700(税込)
うまいもんだ 2005-05-18
「謀殺」という文章を読んで、舌を巻いた。著者は戦国の世から語り始める。丹波・丹後の土地は、山ひだのなかに町があり、村がある。織田軍の部将たちは、ここを攻めあぐねた。ついに、ここの守護大名、一色氏を呼び出し、はかりごとをもって目的を達した。話題は急に現代へ飛ぶ。過疎にあえぐ山村にテレビが入り、過疎を報じた。勢い余って、やや演出した。そのために、本当に村がひとつ滅んでしまった。
テレビが村ひとつ消しやがった。
山村に分け入るテレビ・クルーが、往時の織田軍の姿に重なる。そのことを語り憤懣やるかたない丹後人を、著者は評して言う。
「まるで一色氏の怨念がこもっているようだった」
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この記事は2006/5/30に作成しました。
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