歴史に興味を持ち始めたきっかけは、「燃えよ剣」からでした。 次が「竜馬がゆく」。すごすぎます。




関ヶ原

関ヶ原関ヶ原
司馬 遼太郎
新潮社 刊
発売日 1974-06
価格:¥740(税込)




義と利 2004-09-18
世に広く知られている関ヶ原での大会戦は下巻の最後の半分くらいで、それまではずっと秀吉死後の家康、三成の政治・外交、諸大名の心理と行動、世論、局地戦などが東軍、西軍の両方の立場から細かく描かれています。大会戦はその長い政治・外交の最終的な結果であり、勝敗は戦闘ではなく、戦闘の前の政治と外交で決まっていたことがよく分かります。もちろん、クライマックスの関ヶ原の合戦も圧巻で、特に大谷義継隊と石田三成隊の死を覚悟しての戦いは心を打つものがありました。なお、本書で最も印象に残ったのは、エピローグとも言える三成の逃亡から刑死までの、そして黒田如水の北九州平定戦から家康への恭順における行動や心理の描写です。特に、如水の「義・不義は事をおこす名目になっても、世を動かす原理にはならない」という言葉は天下分け目の関ヶ原を、そして人間社会の真理を物語っていると感じました。日本歴史の中で最大の合戦を通してさまざまなことを訴えかけ、そして考えさせられる一冊です。司馬作品の中でも指折りの名作だと思います。


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この記事は2006/5/30に作成しました。

【司馬遼太郎の経歴】
1923年生まれ。

学徒出陣で陸軍に入り、満州へ行き、終戦時は本土の戦車連隊所属。

復員後、朝日新聞社を経て、産業経済新聞社入社。1961年退社。

1960年、「梟の城」で直木賞受賞。1966年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞など多数の作品を残す。

1996年永眠

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