空海の風景
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空海の風景
司馬 遼太郎
中央公論社 刊
発売日 1994-03
価格:¥720(税込)
大差の判定勝ち 2005-08-13
空海という空前絶後の巨人を随筆風に描いた作品。空海の思想という核心には近づかず、その周囲を旋回しつつ、周りを点検していくという作業が繰り返される。上空から空海という存在を俯瞰することにより、等身大の空海のイメージを徐々に読者に固めいってもらうという狙いがある。それゆえ、「空海の思想」という核心に近づきたい人は、ある種の歯がゆさを感じるが、読了すると、「俯瞰することで、実は人間空海の実体に近づいていた」ということに気付く。あえて核心から遠ざかり、周囲を旋回しつつ、徐々に人間空海にアプローチしていくという、巨匠司馬遼でしか出来ない見事なアウトボクシング。
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この記事は2006/5/30に作成しました。
