俄―浪華遊侠伝|司馬 遼太郎
|
|
講談社 (1972/06)
売り上げランキング: 16,052

こんなに、あっぱれな生き様のある大阪がエライ!
痛快で爆笑しながら読む幕末歴史小説
痛快!(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)
●幕末に生きた大親分明石屋万吉の波乱の人生です。覚悟さえ決めれば生きていけるものだなーといやに納得しました。司馬遼太郎の本は長くて困るのですが、面白くてつい読み切ってしまうんですよね。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「男子功名」という言葉が、万吉は大好きだ。(p44)
・この地役人である与力・同心が大阪の市政や経済の内面にまで食い入って実情にあかるいために富商と結託して悪事をはたらくという場合が多い。(p87)
・他人の不幸に泣くなどというのは、万吉にいわせれば自分が安全なところにいるという安堵感があってのことで、つまり自分が安全であることを陶酔しているにすぎない。その証拠に、わしらも腹を切ろうと万吉が言いだすと二人は狼狽し、泣っ面をひっこめてしまった。 - だから男家業は泣くな。と万吉は言いたかったのだが、この男は長い言葉をしゃべれない。(p340)
・「いやいや、見通しというのは利口や阿呆の仕事やおまへん。情緒(こころ)を殺して非人間にしてはじめてできることでごわす」つまり、いかなる勢力にも好き嫌いをおこさず、水のように冷々淡々と世界をながめてはじめて観測ができる。(p358)
「俄(にわか)」司馬遼太郎、講談社(1972/06)¥1,020
(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)
「俄(にわか)」とは
座敷や街頭などで行われた即興的で滑稽な寸劇。享保年間、大坂住吉神社の夏祭りの行列で、素人が行った即興の寸劇を起源とするという。後には京都でも行われ、江戸の吉原俄などもあるが、大坂でもっとも盛んに行われた。寛政年間頃からは専門の俄師が現れ、また、寄席などでも興行され、江戸末期から明治初年に全盛期を迎えたが、明治三〇年代にはいって急速に衰退した。にわか。1988.国語大辞典(新装版)ゥ小学館 1988.

